「多様な人材の活躍等に関する調査」の集計結果について

日本商工会議所ならびに東京商工会議所(ともに小林健会頭)は、標記調査を実施し、別添のとおり結果を取りまとめましたので、お知らせいたします。

本調査は、中小企業における人手不足の状況と対策、外国人材・障害者・女性・シニア人材の活躍推進、仕事と家庭の両立、リスキリングの状況について、中小企業の実態を把握し、今後の要望活動に活かしていくために実施しました。調査結果のポイントは以下のとおりです。

 

(1)調査地域:全国47都道府県

(2)回答企業数:2,654

(3)調査期間:2026年7月21日~8月21

(4)回収商工会議所数:283商工会議所

(5)調査対象:各地商工会議所の会員企業

(6)調査方法:各地商工会議所を通じて企業へ依頼(Webフォーム等)

 

調査結果のポイント

【ポイント①:人手不足の状況と対策について】

  • 人手不足と回答した企業は6割(60.0%)。そのうち、約半数(48.2%)が事業運営に影響・支障をきたす深刻な状況。
  • 規模別にみると、従業員数21人以上の企業では約7割が人手不足と回答。20人以下の小規模企業では、人手不足が約半数(49.1%)と全体を下回ったものの、深刻度は5割超(54.9%)で全体を超え、約1割(8.2%)は廃業や事業継続を懸念。
  • 業種別にみると、建設業(77.4%)、運輸業(72.2%)、介護・看護業(70.5%)で人手不足が7割を超える。
  • 人手不足への対策は、採用強化に次いで、「デジタル活用等による省力化」が約4割(40.2%)と最も多いが、企業規模が小さいほど回答数は減少。従業員20人以下の企業では、「事業の縮小・見直し・外注化」で対応する傾向が3割超(31.6%)と、21人以上の企業より多い。

【ポイント②:外国人材の活躍推進について】

  • 外国人材を受入れている企業は4社に1社(25.1%)。特に、宿泊・飲食業(42.9%)、製造業(40.1%)、介護・看護業(36.4%)で受入れが進んでいる。
  • 新たな受入れが困難となった場合、受入れ企業の7割近く(65.9%)が事業運営に支障が生じると回答。特に、介護・看護業(93.8%)、運輸業(73.7%)、製造業(73.1%)で影響が大きい
  • 外国人材受入れにかかる国の方針について、6割近く(55.6%)が「(全面的または人手不足の業種・地域に限って)受入れを拡大すべき」と回答。日本への適応性が高く、技能・知識を有する外国人材に対する「在留期限がない、家族帯同が可能な受入れ」は、半数以上(51.7%)が「増やすべき」と回答。
  • 一方で、国や自治体に求める支援策は、「不適切な在留に対する取り締まりの徹底、罰則の強化」が約6割(60.6%)で最多。

【ポイント③:障害者の活躍推進について】

  • 法定雇用義務の対象となる従業員37.5人以上の企業のうち、障害者法定雇用率を達成した企業は約4割(42.7%)。特に、50人以下の企業では、半数近く(46.0%)が「雇用しておらず、募集・採用に向けた取り組みを行っていない」と回答。
  • 障害者の雇用が困難な理由について、「障害特性を踏まえた業務切り出し、設定が困難」(51.7%)、「就労・教育をサポートする人的な余裕がない」(50.9%)と回答する企業が約半数。

【ポイント④:仕事と家庭の両立、女性の活躍推進について】

  • 育児・介護等での就労配慮者や休業者がいる企業は、全体の約6割(58.0%)。そのうち、育児が半数近く(46.2%)、従業員自身の治療(23.5%)、介護(20.9%)も2割を超える
  • 両立支援に取り組むうえでの課題は、「両立に取り組む従業員の仕事のカバーが難しい」との回答が4割超(42.8%)で最多。
  • 女性従業員のキャリアアップに取り組むうえでの課題は、「ライフイベント(育児・介護等)によるキャリアの停滞(29.0%)」、「長時間労働や責任の重さ等により、本人が活躍を望みづらい(27.5%)」、「ロールモデルが不足(26.7%)」が約3割で最多。

【ポイント⑤:シニア人材の活躍推進について】

  • 従業員に占めるシニア人材(60歳以上)の割合が「3割以上」と回答した企業は2割超(24.4%)にのぼる。従業員数20人以下の企業では「3割以上」が3割超(31.2%)。

【ポイント⑥:従業員のリスキリングについて】

  • 従業員のリスキリングに「必要性を感じるが、取り組みが十分に進んでいない」企業は7割近い(66.1%)

【お問い合わせ先】

日本・東京商工会議所 産業政策第二部(TEL:03-3283-7940)