「中小企業における最低賃金の影響に関する調査」の集計結果について ~2025年度の最低賃金引上げの「影響」や「負担感」は、地方において深刻な状況 近年の大幅引上げにより、都市部や正社員でも影響が拡大~

  日本商工会議所ならびに東京商工会議所(ともに小林健会頭)は、標記調査を実施し、別添のとおり結果を取りまとめましたので、お知らせいたします。

  本調査は、過去最高の引上げとなった今年度の最低賃金や地域によって最大6ヶ月の差が生じた発効日について、中小企業への影響等の実態を把握し、今後の要望活動に活かしていくために実施しました。

 (1)調査地域:全国47都道府県                        (2)回答企業数:3,780

(3)調査期間:2026年2月2日~2月27日       (4)回収商工会議所数:349商工会議所

(5)調査方法:各地商工会議所職員の依頼によるWeb回答等

 今回は3,780社の回答を、東京23区・政令指定都市の都市部(605社)とそれ以外の地方(3,175社、うち従業員20人以下の小規模企業1,630社)に分け、集計・分析を行いました。

 

調査結果のポイント

【ポイント①:2025年度の最低賃金引上げの「影響」や「負担感」は、地方において深刻な状況 近年の大幅引上げにより、都市部や正社員でも影響が拡大】

2025年度の最低賃金引上げによる影響・負担感

  • 「最低賃金を下回る従業員がいたため、賃金を引き上げた」とする企業は4割半ば(45.1%)と、2年続けての高い水準。地方(46.6%)は、都市部(37.0%)より9.6ポイント高い。都市部は昨年調査(32.4%)から4.6ポイント増加 。
  • 現在の最低賃金の負担感について、「大いに負担」と「多少の負担」の合計は8割近く(76.6%)と、引き続き高く、地方(77.9%)は、都市部(69.8%)より8.1ポイント高い。

「最低賃金を下回ったため賃金を引き上げた従業員」の雇用形態

  • 「パートタイム労働者」が約8割(79.6%)、「正社員」が3割超(32.4%)。「正社員」は昨年調査(27.2%)から5.2ポイント増加。

【ポイント②:発効日が1月以降の地域では、発効日後ろ倒しを引き続き望む企業が他の地域より多い】

今年度の改定後最低賃金の発効日による影響・望ましい発効日の時期

  • 昨年度に比べ、「準備期間」を確保できたとする企業は、発効日が年内(10~12月)の41都道府県で約1割(12.2%)、1月以降の6県(秋田・福島・群馬・徳島・大分・熊本)では3割超(34.7%)。
  • 「1月以降」を望む企業は、41都道府県では約半数(49.3%)、6県では6割半ば(66.0%)。

【問い合わせ先】

日本・東京商工会議所 産業政策第二部/TEL:03-3283-7940