全国から700点超のこけし、木工玩具、応用木工品などが出品～第67回全日本こけしコンクール～（白石商工会議所ほか）

　白石商工会議所（宮城県、朝倉秀雄会頭・アサクラ）と宮城県および白石市は5月3～5日までの3日間、「第67回全日本こけしコンクール」をホワイトキューブ（白石市文化体育活動センター）で開催した。

　同コンクールは、全国のこけし工人（職人）を対象に「伝統こけし」「創作こけし」など5部門で作品を募り、各部門の優秀作品に内閣総理大臣賞をはじめとする各大臣賞、宮城県知事賞、日本商工会議所会頭賞など全67賞を授与するもの。観光工芸産業の振興発展を目的に1959年から開催されている。

　注目の最高賞（内閣総理大臣賞）には、第一部（伝統こけし部門）に出品した本間直子氏（津軽系こけし）が輝いた（津軽系こけしとは、青森県の温湯温泉や大鰐温泉、弘前市を中心に作られるこけしで、1本の木から作られる「作りつけ」という技法が特徴のこけしを指す）。また、日本商工会議所会頭賞は、第三部（その他のこけし部門）に出品した砥綿悠さんが受賞した。

　会場では各賞を受賞した作品をはじめとするコンテスト出品作品の展示販売や伝統こけし工人による実演販売、似顔絵こけしコーナー、白石和紙缶バッジづくりワークショップ、伝統系工人8人による「プレミアム絵付け体験」などが行われ、来場者を楽しませた。