県産木材の利用促進のため3者で連携協定締結(愛媛県連)

 愛媛県商工会議所連合会(髙橋祐二会頭、松山商工会議所会頭、三浦工業)は9月2日、愛媛県、県商工会連合会と「愛媛県産材の利用促進に関する協定」を締結した。同協定は2026年に同県で開催される「第76回全国植樹祭」を契機に、媛(ひめ)すぎ、媛ひのき、媛トラスなど同県産木材の利用を促進し、脱炭素社会の実現に向けたSDGsやカーボンニュートラルへの貢献、森林資源の循環利用に対する理解促進と地域産業の活性化に寄与することを目的に締結された。

 具体的には①県産材の利用促進②建築物木材利用促進協定制度の普及――の2点の取り組みで連携する。

 ①では、事業者に対し、事務所など建築物の整備における木造化、内外装の木質化、木製家具の導入などの普及を推進し、県産材の積極的な利用を促進する。また、同県が実施する県産材利用に関する補助事業や支援制度、技術的助言など活用可能な補助事業の情報提供と定期的な意見交換の場を設け、事業者の取り組みを優良事例として、イベントなどで積極的に広報を行う。

 ②では、建築物における木材の利用促進のために創設され、建築主である事業者などが建築物への木材の利用や促進に関する構想について国や地方公共団体と協定を結ぶことができる「建築物木材利用促進協定制度」の普及に努める。

締結式に出席した(右から)髙橋祐二会頭、中村時広知事、村上友則県商工会連合会会長