新分野進出への課題は人材確保~製造業の実態および次世代産業の進出に関する調査結果(姫路商工会議所)

 姫路商工会議所(兵庫県、齋木俊治郎会頭・山陽色素)はこのほど、同所の製造業支援に活用するとともに関連する施策の周知を目的に、「ものづくりのまちを支える製造業の実態および次世代産業への取り組み状況の調査」を実施し、その結果を公表した。調査対象は同所と姫路市商工会の会員事業所1040事業所で、回答数は247事業所(回答率は23.8%)。

 姫路市の操業環境については、「取引先の近さ」や「自然災害のリスク(の低さ)」などの評価が高かった一方、「人材確保」が低い評価となった。また、ものづくりに関する必要な支援策を聞いたところ「雇用確保支援」「人材育成支援」を求める声が上位となった。事業活動における課題では「品質の維持・向上」(42.5%)と「営業力・販売力の維持・強化」(40.5%)が共に40%を超えた。新分野進出への課題について「人材の確保が困難」との回答が40.5%で最も多く、次いで「市場性・成長性の見極めが困難」(29.1%)、「情報収集力が不足」(27.1%)の順となった。

 最後に国や県・市などが実施している支援制度(補助金制度や窓口相談など)の認知度について聞くと、市の支援制度の方が国の支援制度(主に補助金制度)に比べて利用度・認知度ともに低くなる結果となった。

 詳細は、こちら(https://www.himeji-cci.or.jp/tokei/)。