金色に輝く加山雄三像 湘南サウンドを後世へ(茅ヶ崎商工会議所)

茅ヶ崎商工会議所

茅ヶ崎商工会議所(神奈川県)は4月11日、ミュージシャンの加山雄三氏の銅像を茅ヶ崎市役所前広場に設置し、除幕式を実施した。同日は加山氏の87歳の誕生日。2022年12月から23年2月にかけてクラウドファンディングで資金を募ったところ、支援者は500人以上に達し、目標金額を超える1523万円が集まった。

加山氏は幼少期から歳までの間、茅ヶ崎市に在住していた。当時の住居のあった通りは楽曲「加山雄三通り」に登場し、現在地元では「雄三通り」と呼ばれている。デビュー周年を迎えた2021年には、同通りの中に楽曲「海その愛」の歌詞が書かれた記念モニュメントが設置された。同氏はまた、2010年に茅ヶ崎市民栄誉賞を受賞している。

銅像の制作は、茅ヶ崎発祥の海・サーフィンなどをテーマにした音楽「湘南サウンド」を後世に受け継ぐ活動の一環。湘南サウンドの原点となったのは1960年代から注目され続けてきた加山氏の音楽である。その功績を伝え続けていくこと、茅ヶ崎の街から常に新しい文化を発信し続ける原動力となることを目指して、銅像は設置された。

銅像は高さ1㍍90㌢あり、全体が金色に塗られている。スーツ姿で愛用しているエレキギターを手に取った加山氏が生き生きと表現されている。市内にアトリエを持つ彫刻家の宇野務氏により作成され、富山県高岡市の梶原製作所とモメンタムファクトリーOriiでそれぞれ鋳造・彩色が行われた。

除幕式には加山氏本人が参加し、多くのファンと地元住民、茅ヶ崎市特別観光大使のゆるキャラ「えぼし麻呂」が応援に駆け付けた。加山氏は「こんなに感激する誕生日は生まれて初めてです。これほど祝っていただけるとは、ありがとうございます。最高だよ。茅ヶ崎の海が、体も心もすべて教えてくれたんだと思います」とコメントし、会場は拍手に包まれた。

加山雄三像と加山氏本人