為政者の戒めを記した史跡の拓本などを首相に贈呈(二本松商工会議所)

 二本松商工会議所(福島県、菅野京一会頭・糸屋ニット)の菅野会頭らは4月15日、首相官邸を訪れ、二本松市の歴史的遺産である国指定史跡「旧二本松藩戒石銘碑」の拓本と、同碑の原文を彫った石板を贈呈した。同史跡は、二本松藩の5代藩主丹羽高寛公が藩儒学者の進言により藩士の戒めとして自然石に刻ませたもの。「武士の俸給は、民が汗して働いたたまものより得ているのだから、民に感謝し、いたわらねばならない」という内容だ。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、公人たる者の規範にしてもらいたいとの目的で贈呈した。岸田文雄首相は、「襟を正し、原点に返って仕事をする」と応じたという。同所はこの拓本を、全国会議員にも贈呈する予定だ。

拓本と石板を岸田首相(中央)に贈呈