英国の産業支援機関と連携協定を締結（大阪商工会議所）

　大阪商工会議所（鳥井信吾会頭・サントリーホールディングス）は6月18日、英北西部の都市圏「グレーター・マンチェスター」の産業支援機関「MIDAS（Manchester Investment Development Agency Service）」と連携協定を締結した。マンチェスターは19世紀の産業革命発祥の地で、近年はグリーンエネルギーやライフサイエンス分野において英国有数の実績を誇る。また、１８６５年に同所の初代会頭・五代友厚が同地を訪れて紡績機械を購入し、地域経済発展の礎を築くなど、大阪とは歴史的に深いつながりを持っている。

　協定は２０２５年大阪・関西万博の開催を契機とし、グレーター・マンチェスターと大阪の関係深化を図りながら、相互の経済発展とビジネス交流を促進することを目的に締結。具体的には、貿易・投資分野における相互交流、ライフサイエンス・エネルギーなど先端技術分野における産学連携の促進などに取り組むことを明記した。

　締結式に出席した鳥井会頭は「今後、MIDASと力を合わせ、大阪の強みであるライフサイエンス分野での技術連携、グレーター・マンチェスターの優れたスタートアップエコシステムを活用した在阪企業の海外展開支援、中小企業の相互進出・貿易支援など、連携を進めていく」と意欲を示した。