「夏季の省エネルギーの取組について」、「2026年度夏季の電⼒需給対策」を公表(経産省・資源エネルギー庁)

 資源エネルギー庁は5月26日、政府の省エネルギー・省資源対策推進会議省庁連絡会議が決定した「夏季の省エネルギーの取組について」を公表した。毎年、夏と冬の需要増大期の前に、官民などに一体となった省エネルギーの取組を呼び掛けているもの。現在、イランに対する大規模攻撃の開始を発端として、世界的にエネルギー需給の不確実性が増している。こうした中で、2026年度夏季(6月〜9月)においても、引き続き国民経済や生活に支障がない範囲で、各方面に省エネルギーの取組を呼びかけることとした。 

 今年度の夏季の省エネルギーの取組について、「産業界、地方公共団体、NPO等と連携した働きかけ」「国民一人ひとりの理解と行動変容の促進」「政府としての取組」の実施主体ごとに具体的な対応策などを提示。また、2025年12月に成立した補正予算における「省エネ支援パッケージ」として、事業者向けには省エネ設備への更新支援(省エネ・非化石転換補助金等)や省エネ診断、家庭向けには高効率給湯器の導入や断熱窓への改修、住宅の省エネルギー化の支援などを行っており、これらの積極的な活用と徹底した周知も呼びかけている。 

 産業界、地方公共団体などに対しては、「住宅・ビル等のZEH・ZEB化の推進や断熱性能の高い窓の選択」「省エネ性能の高い機器の選択・購入と効率的な使用」「工場・事業場、運輸関係における省エネ法に基づく適切なエネルギー管理の実施」「電力需給の状況に応じた対応やディマンドリスポンス(DR)への取組推進」「公共交通機関の利用促進や環境性能に優れた自動車の導入」「ISO50001の導入検討」「事業活動の合理化(テレワーク活用等)や従業員の意識向上」などを求めている。 

 国民向けには、新しい豊かな暮らしを創る国民運動「デコ活」を通じた具体的な行動変容の促進を提示。日常で実践できる「デコ活アクション」の周知、省エネ性能カタログや買換ナビゲーション「しんきゅうさん」等を用いた省エネ家電等への買換え促進、家庭用エアコンの適切な温度管理、高効率給湯器や既存住宅の窓の断熱改修によるエネルギーコスト上昇への対応などを紹介し、ライフスタイル転換の後押しを目指す。また、政府自らも率先して庁舎内の空調・照明(LED化推進)等の省エネ化や公用車の電動車化などを実施する。 

 省エネが我慢という消極的なイメージではなく、国民の生活の質の向上や豊かな暮らしにつながるライフスタイルとして受け入れられるよう、広報や教育活動の充実、地域における各機関の連携、ヒートアイランド対策の推進などにも関係各方面と十分に連携して取り組むとしている。 

 また、「2026年度夏季の電⼒需給対策」(2026年5月20日「総合資源エネルギー調査会電力・ガス事業分科会次世代電力・ガス事業基盤構築小委員会」)において、現時点では節電要請は実施しないものの、仮に電力需給がひっ迫した場合に備え、産業界や自治体等と連携した連絡体制の再点検や節電対策の準備への協力を求めている。 

 

詳細は以下リンク先を参照。 

資源エネルギー庁 令和8年度「夏季の省エネルギーの取組について」を決定しました 

https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/government/shouene_torikumi_r8summer.html 

経済産業省 2026年度夏季の電力需給対策を取りまとめました 

https://www.meti.go.jp/press/2026/05/20260520001/20260520001.html