政府は9月29日、第１回「インボイス制度円滑実施推進に関する関係閣僚会議」（議長：松野博一官房長官）を開催し、10月1日に始まるインボイス制度の円滑な導入・定着に向けた取り組みについて議論した。会議に出席した岸田文雄首相は、「インボイス発行事業者の登録申請は順調に進んでいる一方、一部中小・小規模事業者の方から、取引上、不当な扱いを受けるのではないかといった不安の声も上がっている」と指摘。「政府は一丸となって、中小・小規模事業者の抱える不安を解消する」と述べるとともに、取引環境の改善、取引のデジタル化や自動処理の推進につなげるよう、10月中に取りまとめる経済対策に必要な支援策を盛り込むよう関係閣僚に指示した。

　9月15日時点のインボイス発行事業者の登録申請件数は約403万件。課税事業者の約97％、登録の検討が必要な免税事業者も111万者程度が申請を済ませている。岸田首相は、「中小・小規模事業者の立場に立って、税務執行上柔軟かつ丁寧に対応していくとともに、事業者の悩みを的確に把握し、きめ細かく取り組んでいく」と強調。今後、制度の実施状況などをフォローアップして、課題に対応していく考えを示した。

　詳細は、https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/Invoice_system/index.htmlを参照。

 

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