経済産業省、文部科学省は８月８日、「大学発ベンチャー表彰2023～Award for Academic Startups～」（事務局：国立研究開発法人科学技術振興機構、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構）の受賞者を発表した。同表彰は、国公私立大学、高等専門学校、国公立試験研究機関、国立研究開発法人、公益法人などの非営利法人の研究開発成果を活用して起業したベンチャーのうち、今後の活躍が期待される優れた大学発ベンチャーと特にその成長に寄与した大学や企業などを表彰するもの。今回は39件の応募の中から、経済産業大臣賞にエレファンテック株式会社（支援大学：東京大学）、文部科学大臣賞に株式会社セルージョン（支援大学：慶應義塾大学、支援企業：株式会社ニコン・セル・イノベーション）が決定した。

　エレファンテックは2014年に設立した東京大学発スタートアップで、インクジェット印刷を用いた独自の製法による低環境負荷電子回路基板を製造･販売。環境負荷の少ない同社の技術が社会問題解決の可能性を秘めていることなどが高く評価された。セルージョンは株式会社ニコン・セル・イノベーションのノウハウを活用し、水疱性角膜症に対するiPS細胞を用いた角膜再生医療の研究開発を実施。従来法の課題を克服する可能性を秘めた製品・技術で角膜移植待機患者の希望となることが期待される点が高く評価された。

　そのほか、科学技術振興機構理事長賞などを5社が受賞。表彰式は8月24日に東京ビッグサイトで開催する。

　詳細は、https://www.jst.go.jp/aas/index.htmlを参照。

 

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