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業況DIは、持ち直しの動きも、依然厳しい状況。先行きも感染拡大の警戒感強く、慎重な見方続く(LOBO調査2020年7月結果)

 日本商工会議所が31日に発表した7月の商工会議所LOBO(早期景気観測)調査結果によると、全産業合計の業況DIは▲59.3(前月比+3.5ポイント)。経済活動の再開に伴い、客足が戻り始めた小売業や、公共工事の発注が再開した建設業に下支えされ、持ち直しに向けた動きがみられる。一方、新型コロナウイルスの感染が東京などの都市部を中心に拡大傾向にあることから、観光関連では依然として低調な動きが続く。製造業でも、一部で生産が再開されつつあるものの、過剰在庫の状況から脱しておらず、弱さが残る。また、各地で発生した豪雨災害による生産・物流の停滞や、日照不足による野菜の高騰などの下押し圧力もあって、中小企業の景況感は、厳しい状況に変わりはなく、回復に力強さを欠く。

 先行き見通しDIは、▲53.2(今月比+6.1ポイント)。国・自治体による国内旅行喚起策の政策効果や、過剰在庫の解消による生産回復を期待する声が多く聞かれる。一方、東京などの都市部を中心に新型コロナウイルスの感染者が増加していることから、新たな感染拡大や影響の長期化への警戒感が強まっており、新規採用や設備投資を見送る企業もみられるなど、先行きに対して慎重な見方が続く。

 なお、今月の付帯調査は、「新型コロナウイルスによる経営への影響」「正社員の副業・兼業に関する状況」について実施。

 詳細は、LOBO調査ホームページ(https://cci-lobo.jcci.or.jp/)を参照。