(日本商工会議所の機関紙「会議所ニュース」98年4月21日号より)
 
甲府商工会議所:「7ゾーンに分ける提案」

 
 甲府商工会議所(山梨県)では年々厳しさが増す中心市街地の地盤沈下を解消しようと、このほど中心商店街ビジョン研究会を発足させた。
 構成は会議所議員、専門コンサルタントに行政関係者などオブザーバーを加えた計13人。長期的視野で魅力的な街づくり構想を作り上げようと、幅広いジャンルからメンバーを集めた。
 本ビジョンでは、全ての来街者へ心のこもった“おもてなし”ができるよう「ちょっと幸せおもてなシティ」をスローガンに掲げ、環境優先・生活重視・文化発見をコンセプトにしている。市街地の役割として山梨をリードすべく最先端の情報を発信する機能を持ち、また街全体を1つのコンセプトのもと意志統一、中心市街地はアミューズメントスペースとして作り上げられている。
 特にハード面では中心商店街の範囲を決定し、7つのゾーンに分け提案を行った。
 Aゾーン(甲府駅前)では甲府らしさを出し、交通システムの役割分担を明確化。Bゾーンでは県庁の高層化と公園化、地場産業センターを。Cゾーン(舞鶴公園)の中では天守閣の建設、ライトアップ、イベント広場の設置などを。Dゾーンには城下町通りを設置し、観光用大型バスの駐車場建設や既存商店街のファッションアベニュー化を。Eゾーンは中央商店街全体を1つのショッピングセンターとして業種構成、環境に配慮したエコ商店街づくり。Fゾーンでは商工会議所新会館、大型集客施設の建設。Gゾーンには周辺駐車場の集団化、大型駐車場建設、温泉を目玉としたヘルス公共施設、を策定している。
 空洞化が進行する中心市街地の街づくりは、商業機能の向上や商業環境の修復だけでは対応が困難になってきている。都市そのものの構造改革と併せた街づくりが求められている。よって、中心商店街の再活性化に関わる関係11省庁の施策を活用した行政一体化による街づくりにより、甲府らしさを創出し、中心商店街の抜本的な構造改革を行う必要がある。
 構想推進については、本ビジョンを基に平成10年3月に山本栄彦甲府市長と懇談を行った結果、市としての総合的な街づくり計画を同年9月までに策定することになった。
 今後は、行政と地元商業者などのコンセンサスを得て、第三セクターによるTMO(街づくり機構)を設置し、短期、中長期に分け甲府らしい街づくりを推進していく予定である。
 



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