(日本商工会議所月刊誌「石垣」9912月号より)

 

足利商工会議所

「わたらせ御用聞き」がスタート


 足利商工会議所(栃木県)はこのほど、共同宅配サービス事業「わたらせ御用聞き」を始めた。空洞化が進む中心市街地の商業活性化を目指す実験的な試み。
 同事業は、平成9年同所が実施した商業者の勉強会「あきんど夢塾」の受講生らで組織されており、数種の商店が集まり顧客の注文商品を宅配するグループ。同塾は現在会員が約30人で、地域住民に支持される新しいマーケットづくりを模索している。
 「わたらせ御用聞き」は、高齢者らが日常の買い物に不便をきしている現状を踏まえ、会員外の店舗も加えて立ちあげた。乳製品販売店や鶏肉・卵販売店、酒屋、パン屋、日用・介護用品店、理容店など8店舗が参加している。
 市内に共同配送センターを設置し、電話・ファクシミリにより注文を受け付け、商品やサービスを各家庭に届ける。原則として午前9時から正午までの注文は当日の午後2時から4時までに配達、それ以外の時間帯の注文は翌日配達となる。注文代金が1000円未満の場合に限り、100円の配達料がかかる。事業スタート時の特別サービスとして、買い物1000円に対し100円のサービスをする買い物券を用意した。
 同塾では「インターネットによる最先端の仮想店舗もいいが、商売の原点である配達先での対話などを重視した御用聞きの精神に立ち戻り、商業地域復活の糸口を発見したい」としている。
 今後の状況を見た上でさらに加盟店舗数を拡大する方針。将来的には医療や介護分野なども含め、利用者のさまざまなニーズに応えられる体制を整えていく考え。
 



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