(日本商工会議所月刊誌「石垣」99年11月号より)

 

高岡商工会議所

昭和初期の町並み再現した「土蔵フェスタ」


 高岡商工会議所(富山県)はこのほど、市内に残る古い町並みを生かした「町並みロマン―高岡御車山町筋・土蔵造りフェスタ」を開催した。

 商いの町・高岡の中心街として栄えた山町筋には、今も明治時代に建てられた土蔵造りの町並みが残っている。中には歴史的建造物として、国の重要文化財、県の文化財になっている古い商家もあり、「土蔵フェスタ」は、これら歴史的建造物を実際に活用し、土蔵造りの良さや町並みの風情を感じてもらおうと、同所が中心部の活性化に向けた実験的な試みとして企画した。

 土蔵造りの町並みをテーマパークとして見たて、そぞろ歩きするだけで楽しく時間を過ごせるように、普段公開されていない土蔵造りの家やその庭を公開したり、旧家の土間を利用して、銅器や漆器の焼物店やガラスクラフト店、染め織物や彫金など伝統工芸を体験するワークショップを設置し、昭和初期のにぎわいを再現した。重要文化財の土蔵の家では、茶席、落語やお囃子演奏、夜なべ談義を催したほか、夜は通りにちょうちんを掲げ、旧家をライトアップするなどの趣向を凝らした。

 訪れた観光客からは、「丸一日ゆっくり歴史的風情に触れることができた。土蔵造りの美しさとその建物を生かした街全体の雰囲気が印象的だった」などの感想が聞かれた。また、イベントの一つとして実施された「町並み探検隊」には、建築士や街づくりに興味を持つ人など市内外から30人が参加し、全国各地の商店街を歩き街づくりにも詳しい作家のねじめ正一さんもゲストとして加わって、和気あいあいとお互いに情報交換しながら高岡の町並みを堪能した。



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