岡山県はこのほど、岡山商工会議所に事務局をおく「旧日銀岡山支店を活かす会」の提言を受けて、平成16年度を目途に旧日銀岡山支店を芸術文化施設として再生する事業に取り組む。

　岡山市中心部に位置する旧日銀岡山支店は、大正11年（1922年）の竣工で、外観はギリシャ古典建築様式を採用した大正期の優れた洋風建築。「旧日銀岡山支店を活かす会」は平成13年3月、同支店を「飲食機能を有する芸術文化施設」として再生することを提言した。また、14年3月には、管理運営体制について「ＮＰＯ法人、ＴＭＯ、財団法人三つを候補とすべき」との趣旨で、レポートを提出し、県では、これらの提言を踏まえ、14年度、基本計画の策定と実施設計に着手、16年度早い時期のオープンを目標に、事業化に取り組むこととなった。

　「旧日銀岡山支店を活かす会」は岡山県から旧日本銀行岡山支店の活用方法、管理運営体制検討の依頼を受け、11年1月に設立された。街づくり団体、市内中心部の町内会連合会など17団体29名で構成する市民組織で、代表には、市民組織による検討を提唱した、商工会議所中心市街地活性化委員会委員長（発足時）が座長として就任している。