中野市中央通り商店会(長野県)ではこのほど、地元の小学生を対象に、商店会を一つの学校に見たてた「商店街学校」を開いた。
商店会が、地域で子供を育てたいという地元の期待にこたえ、さらに商店街と地域のつながりを深めようと、今回初めて企画実施したもの。
当日は、商店10店舗、小学校3年生23名とその父兄のほか、高校生がボランティアスタッフとして参加した。
「学校」の授業の内容は、野菜の皮むき体験・果物の糖度測定(八百屋)、ふろしきの種類や様々な包み方(呉服屋)、クリスマスリースづくり(花屋)など、「先生」である各商店主が専門の知識や技能を活かし、好奇心旺盛な小学生達が楽しめるよう体験型を中心に組み立てた。各コース50分の授業を3時限受けた後開かれた「卒業式」では、生徒たちひとりひとりに卒業証書が授与された。
商店会ではこのような取り組みから、地域で子供を育てていた時代、子供の声がとびかっていた商店街をいま一度取り戻し、大型店にはない人と人とのふれあいを持ち味に商店街を活性化させていきたいとしている。

