(2000年4月大阪商工会議所発行 商店街・小売市場活性化事例集「これならうちでも・・・」より)


天神橋3丁目商店街振興組合(大阪市)

「おかげ屋台」で商売体験


 「天三おかげ屋台」とのぼりを立てた自転車型の屋台が天神橋筋商店街の街路に現れたのは、平成11年のこと。空き店舗の前で道行く人に、屋台の商品を販売しながら、長い天神橋商店街の道路を自由に移動している。
 これは天神橋3丁目商店街振興組合が所有する賃貸の移動屋台だ。申し込めば誰でも借りることができる。物品の販売、PR、パフォーマンスなど、屋台は借り手の希望で自由に使える。但し、商店街にある店と同種の商品や食品類の販売はできない。朝10時〜夜7時までで、賃料は1日5,000円。「いっぺん商売をやってみたい」という人が予想外に多い。
 これまで自作の製品、ネクタイ、熱帯魚、リサイクル品の販売、介護用品、キャンペーンのPR、マスコミ記事用の販売体験記など多種多様な屋台が商店街に繰り出した。なかでも修学旅行で来阪した富山県の中学生たちが、地元の特産品を乗せて、1日商人体験をしたケースは、全国に報道され、その後も全国の中学から問合せが相次いだ。
 「おかげ屋台」は、今まで物を買うことしか知らなかった「普通の人」に物を売る楽しさ、商店街の雰囲気、多くの人とのコミュニケーションなど、買い物だけでない商店街の姿をアピールしている。商店街の情報発信のひとつとしてもユニークな存在である。

商店街を練り歩く「おかげ屋台」の写真 商店街を練り歩く「おかげ屋台」の写真

 


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