(日本商工会議所月刊誌「石垣」2000年11月号より)
松江商工会議所(島根県)
空き店舗利用し、大学生が経済を学ぶ
島根大の学生たちが実地で経済を学ぼうと、松江商工会議所(TMO)の支援を受け、商店街の空き店舗を利用した「おかげ庵」の経営を始めた。
2000年5月に学生が調査で商店街を訪れたのがきっかけ。集客のアイデアを探っていた商店街と、実習の場を求めていた大学側の思惑が一致。同所から家賃約300万円の補助を受け、「おかげ庵」をオープンした。
法文学部経済コースのゼミで学ぶ学生約20人が運営にあたり、生活雑貨や島根大の農場から取れた農産物やジュースなどを扱うほか、希望者に店舗の一部をテナント形式で貸し出している。オープン時には古着屋や手芸品など8店が入った。
ゼミを受け持つ教授は、「講義で教える抽象的な経済の理論と、社会現象とのギャップを埋める絶好の機会を得た」と意義を説明。商店街側も「学生と一緒に街づくりにチャレンジしたい」と歓迎している。店舗は、2001年3月まで試験的に運営する。
〈問い合わせ先〉松江商工会議所 住 所:〒690-0886 島根県松江市母衣町55−4 TEL:0852−23−1616 FAX:0852−23−1656 E-mail:matuecci@joho-shimane.or.jp URL:http://www.joho-shimane.or.jp/cc/matuecci |