(日本商工会議所の機関紙「会議所ニュース」2000年3月11日号より)

 

瀬戸商工会議所

せとものブランドでまちづくり
−三セクでTMO立ち上げ−


 

瀬戸駅前再開発地区完成予定図  「せとものの瀬戸」として、千三百年余りの歴史を有する焼き物の街、瀬戸市は、名古屋市の東に位置している。人口は13万人余で市域面積が約110平方q、周囲三方を丘陵地に囲まれた扇状地である。また、当市は2005年日本国際博覧会の開催地でもある。
 瀬戸市の中心市街地には、中央に瀬戸川が流れており、その両岸にせとものの小売店が点在し、それをはさむ形で商店街が形成されている。ご多分にもれず商圏の消費者をはじめ商業者自体も高齢化してきており、空洞化に拍車がかかるなど、以前のにぎわいは衰退しつつある。
 瀬戸商工会議所がTMOの手法を用いて、中心市術地の活性化を立ち上げるに至ったのは、名鉄電車瀬戸線の終点、尾張瀬戸駅前再開発計画の用地買収の大部分が終了し、瀬戸川再生の「文化プロムナード」計画も段階的に進行しているところへ、2005年日本国際博覧会の開催地に決定、それを契機に「街づくり」への気運が盛り上がったのが背景にある。
 瀬戸商工会議所では、これを機会に市や商店街などと中心市街地活性化へむけての議論をスタートさせ、商業者と連日連夜にわたっての白熱した意見交換(ワークショップ)を展開した。その結果、平成11年5月、TMOとして第三セクターの「瀬戸まちづくり株式会社」が設立された。
 TMOの事業は、ハード事業を立ち上げる2002年までは、会社の体力強化をはかる意味合いからソフト事業を優先させて、運営費を捻出することに主力をおき、その間にハード計画の具体化、構築にむけて検討作業を進めていく。現在、作業に着手しているのは、第一種再開発事業として2.4haの網を掛けた「記念橋周辺地区市街地再開発事業」、瀬戸ア一バン・オアシスとしての都市づくりを進行させている。
 今後、国際博覧会が開催される2005年には、瀬戸市内を産業観光都市の拠点とした「フィールド・ミュージアム」と位置付け、既存の施設の活用を図りながら「やきもの総合博物館」を建設し、さらには、この施設と中心商店街を連結する散策路「陶の路」など"せともの"を地名ブランドにして、やきもの文化を世界に発進する拠点づくりをすすめていくことにしている。
 TMOは、商工会議所の一室に事務所を設けて、代表取締役には大津桂商工会議所専務理事、専務取締役に青山正敏同事務局長が就任している。商工会議所が主体性を発揮してのまちづくりであり、滑り出しは順調に堆移している。今後は産業観光都市とあわせて、中心商店街の活性化、商業者の意識改革など国際化にも十分対応できるまちづくりを目標にキメ細かい施策を実施していくこととしている。

(瀬戸商工会議所  事務局長・青山正敏)

<お問い合わせ先>
 瀬戸商工会議所
住所 : 〒489-8511 愛知県瀬戸市見付町38−2
TEL : 0561-82-3123
FAX : 0561-83-5204
担当 : 小野(mailto:setocci@setocci.or.jp
URL : http://www.setocci.or.jp/

 



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