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【海外最新事情レポート】香港競馬事情(香港)

 香港の競馬は、1884年に英国人が持ち込み、香港島の中央に位置するハッピー・バレーで初めて行われた。同競馬場では、現在も毎週水曜日の夜に開催されている。残り1日は、日曜日に九龍半島側にあるシャティン競馬場でほとんど開催されている。暑い夏の2か月間は、競馬はお休みとなる。日本中央競馬会(JRA)に相当する香港ジョッキー・クラブ(HKJC)が、競馬、マークシックス(日本のナンバーズのような6個の数字を49の数字から当てる)、日本の試合も含む国際サッカー試合を事業としている。同クラブは、最終収益はチャリティーに回す非営利団体である。

 

 2021年6月30日のHKJC年次決算は以下の通り。コロナ禍で競馬場に於ける開催は制限されているが、インターネットの普及もあり売上(掛け金)は前年比28%と急伸して新記録を打ち立てた。

                    

売上(掛け金)等: 2,792(おおよそ3.9兆円)    単位:HK$億(HK$=おおよそ14円)
事 業 収 入 :   389(5,450億円)
純  利  益 :    86 (1,210億円)
雇      用:20,335人 含むパートタイム就業者

 

 因みに昨年度のJRAの売上も、17年振りに3兆円を超えている。HKJCの支払う税金は、HK$244億(3,420億円)に達し巨額納税者。寄付実行は、HK$50億(700億円)。内HK$45億(630億円)は、528のチャイティー関連プロジェクトに拠出された。

 

 毎年12月には、国際G1(ジ―ワン)レースの4レースが、シャティン競馬場で開催される。日本のみならず世界各地の競走馬と香港地場の競走馬が競う。1,200mの短距離から2,400mの中距離まで4レースの開催。優勝馬には数億円レベルの賞金が授与される。昨年の1,200mレースでは、日本から来た「ダノンマッシュ」が優勝し、2,000mレースでは、日本の「ノームコア」が優勝した。4レース中2レースの表彰式では、「君が代」が演奏された。因みに香港馬が優勝すると中国国家が演奏される。

 

 HKJCでは、日本のG1レースや同時に開催他のレースも馬券を買える日も設けている。英国、オーストラリア、フランスなど世界の著名レースもテレビ中継があり、馬券を購入が出来る。香港居民に楽しく?お金を使ってもらい馬券が当たらなくても社会に寄付出来たと言い訳をするのは筆者だけでもないかもしれない。

 

 この2年コロナ禍では休止しているが、ハッピー・バレーで開催される秋の競馬シーズンでは「JAPAN NIGHT」と称するイベントへ協力することも日本人社会としてはあった。競馬場が大ビヤガーデンに変身する。掲載の写真は、2014年に初めて開催された際の風景。

 

20141119 香港ハッピーバレー競馬場(Japan Night).jpg ▲2014年に初めて開催された「JAPAN NIGHT」の風景

 

 香港に於ける地域のコロナ感染数ゼロが殆どの日々なっている。いずれ隔離無しの香港旅行が実現できる機会には、香港観光協会の競馬観戦ツアーに参加してみてはいかがでしょうか。

(香港日本人商工会議所 事務局長 柳生 政一)