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【海外最新事情レポート】シンガポールのクルーズ"Cruise to Nowhere"乗船記

 シンガポールは、東南アジアにある小さな島国で、570万人ほどの人口を擁している。人口に対して、2019年の海外からの来訪者数は2,000万人まであとわずかのところまで来ており、このコロナ禍で国内の観光業が大きな影響を受けていることは想像に難くない。

 

01.船全体.jpg これまでは海外からの来訪者を主な対象としてきたマリーナベイサ
ンズをはじめ、各ホテルは「Staycation」という単語と共に国内客の取り込みを図っているが、あわせて、2020年11月から国内居住者向けにクルーズ船の運航も再開されている。残念ながら国外への渡航はできないため、"Cruise to Nowhere"、つまり、どこにも寄港しない遊覧クルーズとして、2泊3日から4泊5日まで幅広いプランの販売をしている。筆者も国外に出られないうっぷんを晴らすため、4月の貴重な休み(3連休)を利用し、その実態を調査してきたので、いくつかポイントを紹介したい。

                                                                                                                                       ▲乗船したDream Cruise号

1.リーズナブルな価格帯

 2泊3日のパッケージ(初日18時出航、3日目9時帰港)で、部屋、食事、搭乗前のART検査等を全て含めて一人あたり約300シンガポールドルと非常にリーズナブルな価格である(参考:1シンガポールドル=約80円)。滞在した部屋はスタンダードなレベルとはいえ、バルコニーもあり、海を見ながらくつろぐこともできる。また、レストランはグレードに応じていくつかあり、追加料金が必要な高級レストランなどもあるものの、子連れで乗船する我が家にとっては、追加料金不要のレストランでも十分楽しめた。

 

2.様々な船内アクティビティ

 クルーズ船はただの移動手段にはあらず、船内には様々なアクティビティが用意されている。

プール、ウォータースライダー、ロープコース&ジップラインといった運動系から、劇場でのマジックショー、バーにカジノ等々。感染対策の一環として、乗船できるキャパシティが定員の50%と限られているため、混雑もせず、いずれもスムーズに楽しむことができた。

03.ウォータースライダー.JPG02.夜の船内.jpg              

 

           ▲子供用のウォータースライダー                   ▲ 夜の船上   

 

 

3.スムーズな乗下船

 1,000人以上もの乗客の乗下船にはさぞかし時間がかかるものと覚悟をしていたものの、朝10時頃にクルーズ用のターミナルに到着してから、3時間ほどで乗船することができた(ART検査時間含む)。下船時は、部屋での待機時間が若干あったものの、部屋を出てから30分ほどで外にでることができた。

 

 もし、海外へ自由に渡航できる環境であれば、このような無寄港クルーズに参加することはなかったかもしれないが、狭い国内で、また変化の少ない常夏の国で過ごしている身としては、普段とは違うクルーズ体験は非常に楽しく、2泊3日はあっという間に過ぎてしまった。まだしばらく渡航規制が続くとにらみ、下船後すぐに、夏休みのクルーズを再度、予約した。夏休みが楽しみである。

 

(シンガポール日本商工会議所 事務局長 清水 僚介)