トップページ > 調査・研究 > LOBO調査 > 業況DIは足踏み、先行き懸念は一層強まる(LOBO調査10月結果)

LOBO調査

業況DIは足踏み、先行き懸念は一層強まる(LOBO調査10月結果)

 日本商工会議所が29日に発表した10月期の商工会議所LOBO(早期景気観測)調査結果によると、全産業合計の業況DIは▲40.5(前月比+0.3ポイント)と、前月(▲40.8)からほぼ横ばいで推移した。業況は、6月以降、持ち直しの動きに陰りが出ていたが、ここにきて停滞感が一層強まっている。特に、円高の長期化が、輸出や受注の減少、親企業の海外移転加速による仕事の減少、コストダウン要請など、企業経営に悪影響を及ぼしている。また、競争激化に伴う低価格での受注や、消費者の節約志向を意識した値下げ競争により、依然として収益確保は難しい状況が続いている。
 先行きについては、▲40.6(前月比▲1.6ポイント)と、3カ月連続でマイナス幅が拡大した。特に、製造業は、受注競争の激化、エコカー補助金終了による自動車生産・販売の落ち込みなどから、大幅に悪化する見通し。加えて、円高の長期化による企業収益の悪化や消費意欲の減退、最低賃金の大幅な引上げなどが懸念材料になっており、年末にかけて、倒産の増加や景気の腰折れが憂慮される。
 項目別にみると、売上面では、全産業合計の売上DIは、▲32.9(前月比+1.2ポイント)と、2カ月ぶりにマイナス幅が縮小した。産業別にみると、製造業とサービス業はマイナス幅が拡大したものの、他の3業種は縮小した。
 採算面では、全産業合計の採算DIは、▲37.5(前月比▲1.1ポイント)と、2カ月連続でマイナス幅が拡大した。産業別にみると、卸売業はマイナス幅が縮小、製造業、小売業はほぼ横ばいとなったものの、他の2業種は拡大した。
 資金繰り面では、全産業合計の資金繰りDIは、▲27.8となり、マイナス幅は2カ月連続で拡大した。産業別にみると、卸売業はマイナス幅が縮小、建設業はほぼ横ばいとなったものの、他の3業種は拡大した。
 仕入価格面では、全産業合計の仕入単価DIは、▲17.6と、ほぼ横ばいで推移した。産業別にみると、製造業、卸売業、小売業はマイナス幅が縮小したものの、建設業はほぼ横ばい、サービス業は拡大した。
 従業員面では、全産業合計の従業員DIは、▲11.6と、ほぼ横ばいで推移した。産業別にみると、建設業、卸売業、小売業は過剰感が弱まったものの、他の2業種は過剰感が強まった。
 詳細は、日商ホームページ(http://www.jcci.or.jp/lobo/lobo.html)を参照。