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調査・研究

業況DIは、足踏み。先行きは改善見込むも、転嫁遅れなどからばらつき(LOBO調査2015年7月結果)

 日本商工会議所が31日に発表した7月の商工会議所LOBO(早期景気観測)調査結果によると、7月の全産業合計の業況DIは、▲20.0と、前月から▲4.7ポイントの悪化。仕入価格上昇分の転嫁遅れや人手不足、人件費の増大が経営の足かせとなる状況が続く。また、台風など天候不順の影響による売上減を指摘する声も聞かれ、中小企業の景況感は足踏みとなった。ただし、好調なインバウンドによる下支えや、住宅・設備投資に持ち直しに向けた動きが伺えるなど、好材料がみられるほか、「好転」から「不変」への変化がDIを押し下げる要因となったことにも留意が必要。

 先行きについては、先行き見通しDIが▲17.0(今月比+3.0ポイント)と改善を見込むも、「悪化」から「不変」への変化が主因。賃上げ、プレミアム付商品券などによる個人消費の持ち直しや、夏休みに伴う観光需要の拡大、住宅、設備投資の回復を期待する声が聞かれる。他方で、コスト増加分の価格転嫁や人手不足、人件費の増大などの懸念材料が残り、中小企業においては、先行きの見通しにばらつきがみられる。

 項目別では、全産業合計の売上DIは▲11.0と、前月とほぼ横ばい。産業別にみると、製造業、サービス業で改善、その他の3業種で悪化した。

 全産業合計の採算DIは▲17.4と、前月とほぼ横ばい。産業別にみると、卸売業でほぼ横ばい、サービス業で改善、その他の3業種で悪化した。

 全産業合計の資金繰りDIは▲12.1と、前月から悪化。産業別にみると、サービス業で改善、その他の4業種で悪化した。

 全産業合計の仕入単価DIは▲46.7と、前月から悪化。産業別にみると、卸売業で改善、その他の4業種で悪化した。

 全産業合計の従業員DIは12.8と、前月から人手不足感が強まった。産業別にみると、小売業はほぼ横ばい、製造業は人手不足感が弱まり、その他の3業種は人手不足感が強まった。

 なお、今月の付帯調査は、「コスト増加分の価格転嫁の動向(BtoC/BtoB)」について実施。

 詳細は、日商ホームページ(http://www.jcci.or.jp/lobo/lobo.html)を参照。