「遊休機械無償マッチング支援プロジェクト」について

1.趣旨

 津波等で生産機械等を流失・損壊した被災地の事業者の復興を支援するため、全国商工会議所のネットワークを活用し、全国各地の事業者から遊休機械等を無償で提供いただき、被災事業者の要望のマッチングを図る「遊休機械無償マッチング支援プロジェクト」を実施する。

2.プロジェクトの概要

被災地商工会議所 ・・・被災事業者が必要としている機械の発掘 日本全国の商工会議所が連携し、
被災地中小企業の復興を支援
各地商工会議所 ・・・無償提供可能な機械の発掘
東北六県商工会議所連合会 
<仙台商工会議所>
・・・要望機械情報の登録、マッチング
日本商工会議所 ・・・被災地支援機械情報データベースの提供等 
「遊休機械無償マッチング支援プロジェクト」スキーム図

3.プロジェクトの流れ

(1)被災事業者が必要としている機械の発掘(「要望機械情報」の収集)

被災地商工会議所(岩手県・宮城県・福島県)は、事業再開を図ろうとしている被災事業者が必要としている機械の要望を、巡回指導の際などに収集し、東北六県商工会議所連合会<仙台商工会議所>(以下、東北六県連と略す)に連絡する。同県連が一括して「被災地支援機械情報データベース」に登録する。

(2)無償提供可能な機械の発掘(「提供機械情報」の収集)

・被災地を応援する各地商工会議所は、(「要望機械情報」を参照して)管内事業者から無償提供可能な遊休機械等の情報を収集し、「被災地支援機械情報データベース」に登録する。

(3)マッチングの実施

東北六県連では、仙台商工会議所に配置されている震災対策相談員(機械の目利き人)が「被災地支援機械情報データベース」の要望機械情報と提供機械情報に基づいて、マッチング候補を絞り込み、提供側商工会議所と連絡を取り(提供機械の現地確認等を含む)、マッチングを進める。

(4)輸送等について(マッチング後)

東北六県連は、機械提供事業者、提供側商工会議所の協力を得て、マッチングが成立した機械の輸送の手配を行い、被災事業者に引き渡す。

・輸送費用は、東北六県連が支出することとし、同県連に配分される各地商工会議所からの義援金等を充当する。

・提供する機械は、提供事業者が輸送時までに所要の修理・調整を行い、稼働可能な状態にする。

・提供した機械は、本プロジェクトに関しては、税法上、帳簿価額相当額を広告宣伝費として損金算入することができる。

・提供事業者が機械の提供に当たって要した修理・調整等の付随費用については、税法上、損金算入される。