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会頭コメント

新成長戦略(基本方針)について(岡村会頭コメント)

常々策定を求めてきた新成長戦略の基本方針がまとめられた。

数値目標として、2020年までの平均で名目3%成長を掲げ、「科学・技術立国」「雇用・人材」を基盤に、3つの成長領域として「環境・エネルギー」「健康」「観光立国・地域活性化」と「アジア経済戦略」という枠組みは評価できる。

一方、2020年に向けて目標とする雇用創出数やGDPなどの数値は掲げられたが、今後、「成長戦略策定会議」において、どのように実現していくのかという具体的な道筋を明確にしてもらいたい。同時に、国民負担には触れられていないが、実現にあたっては、国民への説明と理解を十分に行ってもらいたい。また、アジア市場の重要性を指摘し、共に成長していくために、アジア太平洋地域に自由貿易圏を構築する目標が掲げられ、ヒト・モノ・カネの流れを阻害する規制の大胆な見直しを進めるとしている。そのためにも、農林水産分野においても競争力を高めることが必要であり、規制の見直しが求められる。さらには、地域経済活性化のための中小企業戦略についても具体的な策定を望みたい。

いずれにしても、政府においては、成長戦略を具現化する工程表を早期に示すことを強く望むとともに、来年度予算の執行に際しても、成長戦略に沿って可能な限り個々の政策の重点化を行い、スピード感を持って果敢に実行してもらいたい。また、財源の確保や財政健全化も喫緊の課題であり、中長期的な財政規律のあり方を含む「財政運営戦略」の策定と合わせて、一体的な戦略の構築を望みたい。