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業況DIは、東日本大震災の影響が大きく、低水準で推移(LOBO調査5月結果)

 日本商工会議所が31日に発表した5月期の商工会議所LOBO(早期景気観測)調査結果によると、全産業合計の業況DIは、▲54.4(前月比+3.3ポイント)と、5カ月ぶりにマイナス幅が縮小した。しかし、東日本大震災の影響で、過去最大の悪化幅(▲11.8ポイント)を記録した4月からの改善は小幅にとどまり、低水準で推移している。
 先行きについては、先行き見通しDIは▲47.4と、今月から+7.0ポイント改善する見通し。部材の調達難の解消に伴う生産回復や、夏物商品の売上増加への期待が出ている。しかし、原発問題の長期化に伴い、夏場の節電による生産活動の縮小や消費意欲の低迷への不安を訴える声も多い。また、サプライチェーン(供給体制)の寸断を契機とした、親企業の海外移転加速も懸念される。
 項目別にみると、売上面では、全産業合計の売上DIは▲47.2(前月比+5.0ポイント)と、マイナス幅は5か月ぶりに縮小。産業別にみると、卸売業はマイナス幅が大幅に拡大したものの、生産・消費が回復傾向にあることから、他の4業種はマイナス幅が縮小した。
 採算面では、全産業合計の採算DIは▲48.3(前月比+5.0ポイント)と、マイナス幅は4カ月ぶりに大幅に縮小。産業別にみると、卸売業はマイナス幅の拡大となったものの、生産・消費が回復傾向にあることから、他の4業種はマイナス幅が縮小した。
 資金繰り面では、全産業合計の資金繰りDIは▲31.5と、マイナス幅は3カ月ぶりに縮小。産業別にみても、震災対応の緊急保証制度による融資等が始まったことから、全ての業種でマイナス幅が縮小した。
 仕入価格面では、全産業合計の仕入単価DIは▲35.8となり、前月から横ばいで推移。産業別にみると、建設業、小売業はマイナス幅が拡大したものの、製造業、サービス業はマイナス幅が縮小、卸売業はほぼ横ばいで推移した。
 従業員面では、全産業合計の従業員DIは▲12.1となり、マイナス幅は4カ月ぶりに縮小した。産業別にみると、建設業では復興需要等により不足感が強まっている。また、卸売業、サービス業では過剰感が弱まったものの、製造業、小売業はほぼ横ばいで推移した。
 詳細は、日商ホームページ(http://www.jcci.or.jp/lobo/lobo.html)を参照。