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「中小企業PL保険制度」事故例による傾向の分析

中小企業PL保険制度は、文字通り加入者が中小企業であるため、完成品メーカーよりもむしろ原材料メーカーや請負業の事故が目立っている。

1.原材料メーカーによる事故

 特に、賠償額100万円を超えるような比較的損害額が大きな事故は、完成品メーカーがエンドユーザーに与えた事故よりも、原材料メーカーが納品した生産物の欠陥により完成品メーカーに与えた損害の事例が数多く見られる。

目立つ事例の類型

染色・繊維加工業 →染料の染み出し、薬品による変質による完成品の損害
食品原料メーカー →異物混入による完成品(食品)の損害
包装用品メーカー →食品パッケージ用品(袋、瓶等)の欠陥による、食品の漏出、腐敗、変質

 このような事故は、完成品メーカーが大きければ大きいほど損害額が大きくなる可能性があるため、中小企業は事故に備える手段として、PL保険加入をおすすめする。なお、過去に起こった事故事例の中には4,000万円を超えるものもあった。

2.請負業における事故

また、請負業における事故では、給排水設備工事業、自動車整備業、各種設置取り付け業の事故が目立っている。

目立つ事例の類型

給排水設備工事 →配管を中心とした取り付け不良による水漏れによる損害
自動車整備業 →修理ミスによる、修理箇所以外の破損、発火、走行障害等
各種設置取付業 →看板、取り付けの強度不足による落下等により周囲の物を毀損

 その他では、食品加工、販売業等における食中毒事故、異物混入による消費者の傷害事故が目立つが、それ以外にも多岐にわたっている。実際に発生した事故を見ると、総じて消費者側からは思いもつかないような事故が発生しており、PL事故の幅の広さが感じられる。

以 上