○調査期間:2017年2月14日〜20日

○調査対象:全国の423商工会議所が2,982企業にヒアリング

         (内訳)建設業 458 製造業 725 卸売業 325 小売業 689 サービス業 785

○調査項目:今月の売上・採算・業況等についての状況(DI値を集計) および自社が直面する問題等

※DI値について
 DI値は、売上・採算・業況などの各項目についての、判断の状況を表す。ゼロを基準として、プラスの値で景気の上向き傾向を 表す回答の割合が多いことを示し、マイナスの値で景気の下向き傾向を表す回答の割合が多いことを示す。したがって、売上高など の実数値の上昇率を示すものではなく、強気・弱気などの景気感の相対的な広がりを意味する。

DI=(増加・好転などの回答割合)−(減少・悪化などの回答割合)
    業況・採算:(好転)−(悪化)  売上:(増加)−(減少)




>>>>>>>以下には、調査結果のポイントを掲載します。詳細(全文)は、こちらよりダウンロード(PDF)してください<<<<<<<



- - - - -2017年2月調査結果の概要 - - - - -

業況DIは、足踏み。先行き改善見込むも、懸念材料多く、慎重な見方続く


  • 2月の全産業合計の業況DIは、▲24.0と、前月から▲1.0ポイントの悪化。大雪など天候不順による客足減少や消費者の節約志向、人手不足の影響などにより、サービス業・卸売業の売上が減少した。また、建設業や製造業を中心に原材料や燃料の値上りを指摘する声が聞かれた。中小企業の景況感は、電子部品、自動車関連の生産や住宅など民間工事の底堅い動きに下支えされているものの、改善に向けた動きは足踏み状況となっている。

  • 業種別では、建設業は、鉄鋼、木材などの資材や燃料の価格上昇がみられたものの、住宅投資の底堅さを指摘する声があり、改善。製造業は、電子部品、自動車関連の堅調な動きの一方、原材料の値上りを受けて工作機械や金属製品関連が振るわず、悪化。卸売業は、地域によりばらつきがあるものの、水産物価格の高騰が続くほか、個人消費の低迷から売上が伸びないとの声も聞かれ、悪化。小売業は、改善。ただし、「悪化」から「不変」への変化が主因であり実体はほぼ横ばい。消費者の節約志向が依然として強く、高額品販売は苦戦しているものの、インバウンド需要が客数の増加により堅調に推移した。また、バレンタイン商戦が好調だったとの声も聞かれた。サービス業は、ソフトウェア業の受注が好調なものの、宿泊業においては人手不足や人件費上昇が足かせとなる中、大雪、寒波といった天候不順により客足が減少し、ほぼ横ばい。西日本の日本海側などでは記録的な大雪により物流が混乱しているとの声もあった。

  • 先行きについては、先行き見通しDIが▲16.7(今月比+7.3ポイント)と改善を見込むものの、「悪化」から「不変」への変化が主因。インバウンドを含む消費の拡大や設備投資の増加、海外経済の回復に加え、プレミアムフライデーを契機とする個人消費の喚起に期待する声も聞かれる。他方、消費の一段の悪化や人手不足の影響拡大、米国大統領の政策の不透明感、原材料・燃料価格の上昇による収益悪化などへの懸念から、中小企業においては業績改善に確信を持てず、業況感は横ばい圏内との見方が続く。

     産業別にみると、今月の業況DIは前月に比べ、建設業、小売業で改善、サービス業でほぼ横ばい、その他の2業種で悪化した。
    各業種から寄せられた特徴的なコメントは以下のとおり。

    【建設業】

  • 「民間工事が堅調なことに加え、大雪の影響で市からの除雪関連の発注が増え、売上は改善した」(土木工事業)
  • 「従来行われていなかった4〜6月期の公共工事の入札が行われるなど、発注時期の平準化が始まっている。人手不足の緩和につながることを期待する」(一般工事業)

    【製造業】

  • 「スマートフォン向けの生産が順調なことに加え、昨秋と比べた足元の円安もあり、輸出額は増加した。今後も売上高の改善が見込まれる」(電子部品製造業)
  • 「受注はあるが、人手不足により社内で対応しきれない作業が多い。外注への依存度が高まり、利益率が落ちている」(金属加工機械製造業)
  • 「建設や自動車関連の取引先からの引き合いが多く、フル生産の状況となっている」(製鉄業)

    【卸売業】

  • 「昨秋からの農産物価格の高騰が落ち着き、前年に比べ主力商品の仕入価格は下落した」(農産物卸売業)
  • 「鋼材仕入価格の上昇が続けば、採算が圧迫されるが、当面は輸出が好調で、売上の改善が続くと見込んでいる」(鋼材卸売業)

    【小売業】

  • 「足元の円安の影響もあり、春節の売上高は堅調に推移した。ただし、単価減を客数増加でカバーする構図は変わらない」(化粧品等小売業)
  • 「全体の売上は低調だが、バレンタイン商戦は好調で、自分へのご褒美ギフトなど高級感のある商品がよく売れた」(百貨店)
  • 「来店客数が安定しており、売上は堅調。プレミアムフライデーに備えて様々なプランを用意し、さらなる売上拡大を図りたい」(飲食料品小売業)

    【サービス業】

  • 「日本海側を中心とした記録的大雪の影響で主要道路が通行止めとなり、来店客数は減少し、売上が悪化した」(飲食業)
  • 「前年に比べ、様々な地域で大雪となり、配送遅れが生じている。ドライバー不足と相まって、業務を処理しきれない」(運送業)
  • 「取引先の輸出入が活発で、売上は改善した。米国大統領の政策に対する懸念はあるが、しばらく売上は高水準を維持できそうだ」(倉庫業)





                                    • 本件担当:日本商工会議所 産業政策第一部 TEL:03−3283−7630

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