○調査期間:2015年7月15日〜22日

○調査対象:全国の422商工会議所が2972企業にヒアリング

         (内訳)建設業 461 製造業 714 卸売業 321 小売業 702 サービス業 774

○調査項目:今月の売上・採算・業況等についての状況(DI値を集計) および自社が直面する問題等

※DI値について
 DI値は、売上・採算・業況などの各項目についての、判断の状況を表す。ゼロを基準として、プラスの値で景気の上向き傾向を 表す回答の割合が多いことを示し、マイナスの値で景気の下向き傾向を表す回答の割合が多いことを示す。したがって、売上高など の実数値の上昇率を示すものではなく、強気・弱気などの景気感の相対的な広がりを意味する。

DI=(増加・好転などの回答割合)−(減少・悪化などの回答割合)
    業況・採算:(好転)−(悪化)  売上:(増加)−(減少)




>>>>>>>以下には、調査結果のポイントを掲載します。詳細(全文)は、こちらよりダウンロード(PDF)してください<<<<<<<



- - - - - 2015年7月調査結果の概要 - - - - -

業況DIは、足踏み。先行きは改善見込むも、転嫁遅れなどからばらつき


  • 7月の全産業合計の業況DIは、▲20.0と、前月から▲4.7ポイントの悪化。仕入価格上昇分の転嫁遅れや 人手不足、人件費の増大が経営の足かせとなる状況が続く。また、台風など天候不順の影響による売上減を指摘する声も聞かれ、中小 企業の景況感は足踏みとなった。ただし、好調なインバウンドによる下支えや、住宅・設備投資に持ち直しに向けた動きが伺えるなど、 好材料がみられるほか、「好転」から「不変」への変化がDIを押し下げる要因となったことにも留意が必要。
        
  • 先行きについては、先行き見通しDIが▲17.0(今月比+3.0ポイント)と改善を見込むも、「悪化」から 「不変」への変化が主因。賃上げ、プレミアム付商品券などによる個人消費の持ち直しや、夏休みに伴う観光需要の拡大、住宅、設備 投資の回復を期待する声が聞かれる。他方で、コスト増加分の価格転嫁や人手不足、人件費の増大などの懸念材料が残り、中小企業に おいては、先行きの見通しにばらつきがみられる。

    【建設業】からは、「減少傾向にある公共工事の受注を確保するため、価格競争が激化。収益確保が難しい」(一般工事業)、「貸家やマンションなどの受注が堅調。特にマンションは、コスト増加分の転嫁が進みつつあり、採算が好転している」(一般工事業)、「受注量は前年度並みを確保しているが、人手不足が深刻化し、工期への影響が心配」(建築工事業)などの声が寄せられている。

    【製造業】からは、「仕入価格の上昇を受けて、7月から自社製品の値上げを実施したものの、受注に影響が出ないか不安」(調味料製造業)、「業績改善が遅れているため、輸出や新商品開発など、新しい需要開拓に向けた取り組みを検討中」(衣料用ねん糸製造業)、「省力化機械などの引き合いが伸びているが、技術職不足により、外注費が増大。収益を圧迫している」(産業機械製造業)などの声が寄せられている。

    【卸売業】からは、「仕入価格上昇分は転嫁できているが、運送費などのコスト増加分は自社で吸収せざるを得ない」(衣料品・日用品卸売業)、「人材定着を図るため、賃上げを検討中。ただし、売上が伸び悩む中、人件費の上昇は収益を一段と圧迫するため、踏み切れない」(建築資材卸売業)、「一部の取引先が海外から国内に生産をシフトさせており、今後、自社への恩恵が期待できる」(電線・絶縁材料卸売業)などの声が寄せられている。

    【小売業】からは、「セールの出足は良かったものの、台風など天候不順が続いたことで客足が遠のき、売上が伸び悩んだ」(百貨店)、「プレミアム付商品券を利用する買い物客が多く、売上は堅調」(商店街)、「近隣地域にアウトレットや大型店が相次いで開業するため、来客数や売上への影響を懸念している」(衣料品販売店)などの声が寄せられている。

    【サービス業】からは、「前年同月に比べ燃料費が低水準にあり、飲料などの受注も伸びているため、業績が改善」(運送業)、「食料品の値上げに加え、野菜の価格も上昇しており、採算は厳しい」(飲食店)、「自治体が発行した旅行券の効果もあって、7〜8月にかけて宿泊予約が例年以上となっている」(旅館業)などの声が寄せられている。        

     売上面では、全産業合計の売上DIは▲11.0と、前月とほぼ横ばい。産業別にみると、製造業、サービス業で改善、その他の3業種で悪化した。

     採算面では、全産業合計の採算DIは▲17.4と、前月とほぼ横ばい。産業別にみると、卸売業でほぼ横ばい、サービス業で改善、その他の3業種で悪化した。

     資金繰り面では、全産業合計の資金繰りDIは▲12.1と、前月から悪化。産業別にみるとサービス業で改善、その他の4業種で悪化した。

     仕入価格面では、全産業合計の仕入単価DIは▲46.7と、前月から悪化。産業別にみると、卸売業で改善、その他の4業種で悪化した。

     従業員面では、全産業合計の従業員DIは12.8と、前月から人手不足感が強まった。産業別にみると、小売業はほぼ横ばい、製造業は人手不足感が弱まり、その他の3業種は人手不足感が強まった。





                                    • 本件担当:日本商工会議所 産業政策第一部 TEL:03−3283−7630

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