○調査期間:2015年5月15日〜21日

○調査対象:全国の422商工会議所が2984企業にヒアリング

         (内訳)建設業 466 製造業 718 卸売業 323 小売業 700 サービス業 777

○調査項目:今月の売上・採算・業況等についての状況(DI値を集計) および自社が直面する問題等

※DI値について
 DI値は、売上・採算・業況などの各項目についての、判断の状況を表す。ゼロを基準として、プラスの値で景気の上向き傾向を 表す回答の割合が多いことを示し、マイナスの値で景気の下向き傾向を表す回答の割合が多いことを示す。したがって、売上高など の実数値の上昇率を示すものではなく、強気・弱気などの景気感の相対的な広がりを意味する。

DI=(増加・好転などの回答割合)−(減少・悪化などの回答割合)
    業況・採算:(好転)−(悪化)  売上:(増加)−(減少)




>>>>>>>以下には、調査結果のポイントを掲載します。詳細(全文)は、こちらよりダウンロード(PDF)してください<<<<<<<



- - - - - 2015年5月調査結果の概要 - - - - -

業況DIは、改善続く。先行きは横ばい圏内で推移も、持ち直しに期待感


  • 5月の全産業合計の業況DIは、▲13.5と、前月から+1.8ポイントの改善。輸出増に伴う生産の伸びや 好調なインバウンドによる下支え、株高・賃上げに伴う消費者のマインド好転に加え、一部で設備投資の動きが出始めるなど、中小 企業の景況感は、受注・売上の回復を背景に持ち直しに向けた動きが進む。ただし、比較対象の前年同月は駆け込み需要の反動の影 響から業況が一段と悪化した時期であることに留意が必要。また、業況DIの好転は、「悪化」から「不変」への変化が主因であり、 依然としてコスト増や取引価格への転嫁遅れ、人手不足などが足かせとなる状況が続いている。
        
  • 先行きについては、先行き見通しDIが▲14.3(今月比▲0.8ポイント)とほぼ横ばいを見込む。コスト 増加分の価格転嫁遅れや人手不足、人件費の上昇などが、引き続き経営の足かせになるとの見方から、一部にもたつきが残る。他方 で、大手企業の業績改善が進む中、受注増や設備投資の持ち直しへの期待感が伺えるほか、夏の賞与増を含む所得環境の好転から、 個人消費の伸びを見込む声も聞かれている。

    【建設業】からは、「資材価格の値上げが見込まれるが、依然としてコスト増加分の転嫁が十分にできておらず、さらなる収益圧迫を懸念」(一般工事業)、「労務単価の見直しなどにより公共工事の採算は好転しているが、発注量が少ないため、期待したほどの利益を得られていない」(一般工事業)、「住宅をはじめ民間工事の引き合いが徐々に増えてきており、今後の受注見通しにも明るさが感じられる」(建築工事業)などの声が寄せられている。

    【製造業】からは、「円安定着により、海外産の冷凍すり身などの仕入価格が高止まりしているが、転嫁が進まず、採算は厳しい」(水産食料品製造業)、「取引先の鉄鋼メーカーが今年度の設備投資計画を大幅に上積みしたため、受注が伸びている」(産業用機械部品製造業)、「国内向けは依然として鈍いものの、北米を中心に輸出向けが好調。生産性を高めるため、省力化投資を行う予定」(自動車部品製造業)などの声が寄せられている。

    【卸売業】からは、「人材確保が困難なため、初任給の引き上げやベースアップを検討中。他方で、人件費の増大による経営への影響が心配」(農産物卸売業)、「原材料高により仕入コストの増大が続いていたが、取引先との交渉に注力した結果、販売価格への転嫁が徐々に進んできている」(食料品卸売業)、「業績が堅調に推移しており、物流拠点の集約や能力増強などの設備投資を検討している」(塗料・照明器具等卸売業)などの声が寄せられている。

    【小売業】からは、「ゴールデンウィーク後半に天気が崩れたほか、台風もあって多少なり客足に影響がみられたが、子供服や雑貨などを中心に売上は好調」(百貨店)、「6月にプレミアム付き商品券が発行されるため、売上増を期待。ただし、商品によって品薄になる恐れもあり、在庫管理が難しい」(総合スーパー)、「外国人観光客の来店が増えているため、中国語を話せるスタッフを雇いたいが、希望する人材が少なく、採用は難しい」(衣料品・服飾雑貨販売店)などの声が寄せられている。

    【サービス業】からは、「気温の上昇とともに飲料などの引き合いが増えることが見込まれるが、ドライバー不足が深刻であり、対応に苦慮している」(運送業)、「野菜が高値となっているほか、食料品の値上げもあって、採算が悪化」(飲食店)、「北陸新幹線を利用して来県する観光客が多く、特に休日は満室の状況が続いている」(旅館業)などの声が寄せられている。        

     売上面では、全産業合計の売上DIは▲4.5と、前月から改善。産業別にみると、建設業でほぼ横ばい、その他の4業種で改善した。

     採算面では、全産業合計の採算DIは▲12.8と、前月から改善。産業別にみても、全業種で改善した。

     資金繰り面では、全産業合計の資金繰りDIは▲10.4と、前月から悪化。産業別にみると、小売業でほぼ横ばい、その他の4業種で悪化した。

     仕入価格面では、全産業合計の仕入単価DIは▲43.7と、前月からほぼ横ばい。産業別にみると、建設業、製造業で改善、卸売業で悪化、その他の2業種でほぼ横ばい。

     従業員面では、全産業合計の従業員DIは12.1と、前月から人手不足感が強まった。産業別にみると、建設業、サービス業で人手不足感が強まり、卸売業で弱まった。その他の2業種はほぼ横ばい。





                                    • 本件担当:日本商工会議所 産業政策第一部 TEL:03−3283−7630

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