12月の景況をみると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース、以下同じ)は、前月水準(▲36.1)よりマイナス幅が4.7ポイント拡大して▲40.8となり、4カ月連続で拡大した。マイナス40台は51カ月ぶり。産業別の業況DIは、卸売がほぼ横ばいであったものの、他の4業種でマイナス幅が拡大した。景気に関する声、当面する問題としては、各業種から業況好調、気温低下の影響などによる売上増加、先行き期待という声が寄せられている一方、業況低迷、仕入コストの上昇による採算悪化、消費の低迷による売上減少などを訴える声も聞かれる。
【建設業】からは、からは、「昨年に比べ、売上は増加」(一般工事業)との声がある一方、「原油高による建築資材および燃料費の高騰が、収益を圧迫」(建築工事業)、「改正建築基準法の影響による受注の減少、資金繰りの悪化に加え、倒産も発生」(一般工事業)との声が寄せられている。
【製造業】からは、「中国向けの輸出は好調」(織物業)との声がある一方、「原材料価格の上昇に対し、販売価格への転嫁は難しく、採算は悪化」(繊維機械製造業)、「建築基準法の改正により住宅着工件数が大幅に減少するなど、今後も悪影響が続く見込み」(製材木製品製造業)との声も寄せられている。
【卸売業】からは、「年末の売上の増加は期待できる見込み」(各種商品卸売業)との声がある一方、「原油価格の高騰により、仕入単価に加え物流コストも更に上昇し、採算が悪化」(各種商品卸売業)、「食料品の値上げの影響により、売上の減少を懸念」(農畜産水産物卸売業)との声も寄せられている。
【小売業】からは、「衣料・雑貨を中心に売上は好調」(百貨店)との声がある一方、「原油や原材料価格の高騰に伴う食料品の値上がりにより、消費意欲の減退を懸念」(商店街)、「大型店進出の影響により、売上の減少が続く」(商店街)との声が寄せられている。
【サービス業】からは、「昨年に比べ、売上は若干、上昇」(食堂・レストラン)との声がある一方、「原油価格高騰の影響による消費者の買い控え感があり、売上も減少傾向」(自動車整備業)、「食料品価格の上昇が続き、採算が悪化」(旅館)との声も寄せられている。
売上面では、全産業合計の売上DIは、マイナス幅が2.2ポイント拡大して▲29.9となり、2カ月ぶりに拡大した。産業別にみると、DI値はサービスがほぼ横ばいであったものの、他の4業種でマイナス幅が拡大した。
採算面では、全産業合計の採算DIは、マイナス幅が2.9ポイント拡大して▲38.5となり、4カ月連続で拡大した。産業別にみると、DI値はサービスがほぼ横ばいであったものの、他の4業種でマイナス幅が拡大した。
資金繰り面では、全産業合計の資金繰りDIは、悪化超感が2.7ポイント強まって▲24.9となり、4カ月連続で強まった。産業別にみると、DI値の悪化超感はすべての業種で強まった。
仕入単価面では、全産業合計の仕入単価DIは、上昇超感が4.6ポイント強まって▲44.4となり、10カ月連続で強まった。産業別にみると、DI値の上昇超感はすべての業種で強まった。
従業員面では、全産業合計の従業員DIは、過剰超感が1.4ポイント強まって▲2.2となり、2カ月連続で強まった。産業別にみると、DI値は製造で不足超感が強まったものの、サービスでほぼ横ばい、小売で不足超感が弱まり、建設、卸売で過剰超感が強まった。