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【最新海外事情レポート】学びを通じて厚みを増す日本とベトナムのつながり(ハノイ)

表1は、外国から日本の高等教育機関への留学生について、2015年における上位10か国と、それらの国の2010年における人数を示している。2010年に3,597人、国別の順位では中国・韓国・台湾に次いで第4位であったベトナムから日本への留学生数は、2015年には5倍以上の増加となる20,131人に達し、国別では中国に次ぐ第2位となった。

表1:日本の高等教育機関(大学院、大学、短期大学、高等専門学校、専修学校、準備教育課程)への留学生数

 

 

中国

ベトナム

韓国

ネパール

台湾

インドネシア

タイ

マレーシア

米国

ミャンマー

世界計

2015

74,921

20,131

13,397

8,691

5,610

2,995

2,904

2,460

2,223

1,652

152,062

2014

77,792

11,174

13,940

5,291

4,971

2,705

2,676

2,361

1,975

1,280

139,185

2010

86,173

3,597

20,202

1,829

5,297

2,190

2,429

2,465

2,348

1,093

141,774

出典:独立行政法人日本学生支援機構

 

 続いて表2は、日本語の学習に特化した日本語教育機関における、留学生数の国別の内訳である。ここでもベトナムは第2位であるが、留学生の数は18,751人と、第1位の中国の19,190人と比べ、その差は僅かなものとなっている。また、表1で示した高等教育機関で示した数値とあわせると、日本におけるベトナム人留学生の合計は38,882名となる。

 

表2:日本語教育機関への留学生数

 

中国

ベトナム

ネパール

韓国

台湾

スリランカ

ミャンマー

タイ

インドネシア

モンゴル

世界計

2015

19,190

18,751

7,559

1,882

1,704

1,112

1,103

622

605

493

56,317

出典:独立行政法人日本学生支援機構

 

学びの分野におけるベトナムと日本のつながりは、日本への留学に留まらない。表2は、ASEANで経済規模の大きい7か国と中国・韓国・台湾の合計10か国における、外国人の日本語能力を測定するために幅広く用いられる、日本語能力試験(主催:国際交流基金、財団法人日本国際教育支援協会)の受験者数である。同試験は、最も難易度の高いN1級から最も易しいN5級まで実施されている。
現在も母語に漢字を用いる中国と台湾、ならびに文法の構造が日本語に近い言語を母語とする韓国が多くの受験者を抱えている。ベトナムは、これら3つの国・地域と比べると総じて受験者数は少ない一方、N1、N2、N3のいずれの級においても、ASEANの中では最も多くの受験者数を擁する国である。

 

表3:日本語能力試験(201512月実施)の国別受験者数

 

中国

韓国

台湾

ベトナム

タイ

インドネシア

シンガポール

ミャンマー

マレーシア

フィリピン

合計

N1

42,414

13,981

8,319

1,726

1,224

590

355

325

208

153

106,259

N2

38,747

10,084

9,078

5,206

2,071

1,754

426

610

461

360

112,349

N3

12,474

8,571

8,088

8,345

3,014

3,918

388

1,007

277

656

82,150

出典:日本語能力試験公式ホームページ

 

ベトナムでは、数多くの大学や外国語教育機関における従来の日本語教育に加え、2016年9月にはじまる2016/2017年度からは、ハノイ市内の3つの小学校で第一外国語として日本語教育も開始される見通しとなった。
表4、表5は、日系企業の活動が活発なASEAN6か国における、進出している日本企業の数、ならびに在留邦人数を示している。この6か国の中で、ベトナムは進出企業数でタイ、シンガポールに次ぐ第3位、邦人数ではタイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピンに次ぐ第6位であるが、学びを通じて日越間の人と人との関係が深まる中で、さらなる経済関係の強化が期待される。

 

表4:ASEANに進出する日本企業の数(20164月末)

タイ

シンガポール

ベトナム

インドネシア

マレーシア

フィリピン

ASEAN計

4,788

2,821

2,527

2,021

1,672

1,334

11,328

出典:帝国データバンク・ASEAN 進出企業実態調査

 

表5:ASEANにおける在留邦人数の推移(各年、101日現在の人数)

 

タイ

シンガポール

マレーシア

インドネシア

フィリピン

ベトナム

2015

67,424

36,963

22,774

18,463

17,021

14,695

2014

64,285

35,982

22,056

17,893

18,870

13,547

2013

59,270

31,038

21,385

16,296

17,948

12,254

2012

55,634

27,525

20,444

14,720

17,822

11,194

2011

49,983

26,032

10,401

12,469

17,702

9,313

出典:外務省・海外在留邦人数調査統計

 

(ベトナム日本商工会 事務局長 安藤 憲吾)