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【海外情報レポート】新大統領と韓国の政治経済(ソウル)

 

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光化門(景福宮)

 

▼初の女性大統領が誕生

 やはり最近の話題は、昨年12月の大統領選挙で文在寅候補との接戦を制した、韓国で女性初となる朴槿恵(パク・クネ)第18代大統領の誕生である。

   今年2月25日の就任式には、日本から麻生太郎副総理が出席したほか、各国からの招待者、市民等約7万人が参加し、式典では歌手のPSYやJYJなど、人気歌手のパフォーマンスも披露された。

 新しい経済成長の原動力として掲げた科学技術とITの融合による「創造経済」と「経済民主化」による中小企業の育成や大企業との共生、雇用の確保による内需の拡大等によって、低成長路線から抜け出し、大統領が就任式で述べた「第2の漢江の奇跡」が成し遂げられるのか、今後5年間、韓国の舵取りに注目が集まる。

 一方、新政権発足にあわせて省庁再編が行われているが、3月22日にようやく省庁再編法案が可決された。「創造経済」の実現に向け関係部局をまとめた未来創造科学部、外交通商部から通商政策部門を知識経済部に移管して誕生する産業通商資源部等の組織が立ち上がるが、各長官(日本の大臣に相当)人事については、相次ぐ候補者のスキャンダル発覚等で辞退者が続出し、中央日報では「連日の落馬」との表現で事態の混乱を報じている。

 

▼経済指標と見通し

 3月26日、韓国銀行(中央銀行)は、2012年第 4四半期のGDP成長率(改定値)を発表した。前期比プラス0.3%と速報値(プラス0.4%)から下方修正がなされたが、前年同期比(プラス1.5%)および2012年通年のGDP成長率(プラス2.0%)については、速報値より変更はなかった。13年のGDP成長率見通しについて、韓国銀行では1月にプラス2.8%の見通しを公表しているが、3月28日に開催された大統領主宰の「経済政策点検会議」においては、景気回復が遅れているとの判断から、プラス2.3%の成長にとどまるとの見通しを示し、現代経済研究院(3.1%)、LG経済研究院(3.4%)等の民間シンクタンクの予想を大きく下回ることとなった。

 観光等の分野については、3月21日に発表された日本政府観光局(JNTO)のデータによれば、2012年の韓国からの訪日外客数は2,044,249人(前年比プラス23.3%)と、震災の影響からの立ち直りとウォン高による割安感等から回復を見せている。また、韓国観光公社(KTO)発表の日本からの訪韓外来観光客数も3,518,792人(同プラス7.0%)と増加したため、日韓両国間で550万人を超える往来があったことになる。一方、中国からの訪韓外来観光客数も2,836,892人(同プラス27.8%)と大きな伸びを見せており、ソウル市内で中国からの観光客を見かけることも多くなった。

 

 

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ハングルの父 世宗大王

ソウルジャパンクラブ http://www.sjchp.co.kr

(ソウルジャパンクラブ 常務理事 大島 昌彦)